北海道が舞台のアニメ「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼旅行の名所

近頃、若者を中心にゴールデンカムイの舞台となった北海道の聖地巡礼旅行が人気を集めています。そもそもゴールデンカムイとはヤングジャンプ連載中の少年漫画のことで、明治時代の北海道が舞台となっているのです。忠実に描写されたアイヌ文化などが話題となり、歴史ファンを中心に絶賛されています。

そこで、ここからは旅の参考にゴールデンカムイの舞台となった名所を詳しく紹介していきます。


ゴールデンカムイの聖地巡礼で欠かせない場所

ゴールデンカムイの聖地巡礼で絶対に外せない名所が、北海道の小樽です。この小樽は、日露戦争の兵士だった不死身の杉元とアシㇼパが最初に訪れる街だからです。そして、網走監獄の死刑囚によって隠された埋蔵金の話を聞き、大金を欲する杉元がお宝を巡る競争を繰り広げることになります。

そもそも小樽という街は、アイヌ語で「砂浜の中の川」を意味する「オタルナイ」が名前の由来とされています。江戸時代中期に松前藩が交易場を置き、それ以降長らく商業都市として発展してきました。現在では小樽運河を中心に近代の建物が多く存在しているので、ふらりと歩いているだけでゴールデンカムイの時代の雰囲気を楽しめます。

小樽にはいろいろな名所がありますが、特にお勧めなのが小樽市鰊御殿ですね。ここは敵に追われていた主人公の杉元が逃げ込んだ場所として有名です。そもそも数多くの漁夫を寝泊まりさせるために鰊大尽の田中福松によって積丹半島の泊村に建てられた場所です。

漁業が特に盛んな時代には120人も宿泊していたといわれています。ニシン漁や加工に使われていた道具、番屋で暮らしていた人々の生活用具などが展示され、当時の生活を詳しく知ることができますよ。

網走監獄も聖地巡礼におすすめ

ゴールデンカムイの物語の鍵となる網走監獄も聖地巡礼には不可欠な場所です。なにせ漫画のストーリーの軸になる埋蔵金の話を聞くことになる重要な場所だからです。網走監獄は現在、「博物館 網走監獄」として観光客に開放されています。

宿舎や舎房、独房など当時と変わらない建物内の様子を展示公開しているのです。普通に暮らしていては滅多に見ることがない臨場感満載の光景は必見といえるでしょう。さらに、舎房内には人形で脱獄を再現するというユニークな演出も見られます。

「昭和の脱獄王」と呼ばれた白鳥由栄を彷彿とさせますが、実はゴールデンカムイに登場する脱獄王・白石由竹のモデルと考えられているのです。よって、脱獄する人形と記念撮影をする方が多くいます。そして、「博物館網走監獄」の最大の見所が五翼放射状平屋舎房です。

これは、その名の通り、5本の翼を広げたような形が印象的な舎房です。房数が226房、最大収容者数が1200人と木造行刑建築物としては世界最古で最大規模だといわれています。明治45年にベルギーのルーヴアン監獄を参考に建設されました。

舎房の建築は、木材の伐採から組み立てまですべて受刑者が行っているということです。舎房の外観は犯罪者が入っていたとは思えないほどかっこよく、インスタ映えスポットとなっています。また、網走監獄の食堂棟では、当時実際に受刑者が食べていた食事をいただくことができます。

さんまとほっけの2種類の定食がありますが、意外に美味しいと評判が高いです。また、Tシャツや焼き菓子などお土産屋コーナーもあります。特に胸元のロゴと背面に大きく「脱獄囚」と書かれたTシャツがとても人気です。

このTシャツは「ゴールデンカムイ」の作者の野田サトル先生・B'zの稲葉さんもライブで着用したということです。そのため、友人や家族へのお土産としてたくさんの観光客が買い求めている光景を目にします。お土産屋ではその他にも監獄にちなんだオリジナルグッズがたくさんあるので、思い出に購入してみるといいでしょう。

アイヌ文化を知れる施設

ゴールデンカムイで描かれるアイヌ文化を知りたい方にお勧めのスポットが、「阿寒湖アイヌコタン」です。こちらは、北海道の東側のマリモの生息で有名な阿寒湖にあります。「アイヌコタン」の「アイヌ」は人間、コタンはアイヌの集落を意味しています。

漫画のヒットをきっかけに昨今ではアイヌの歴史や文化を体感できる観光地として人気を集めているのです。阿寒湖アイヌコタンにあるアイヌ生活記念館では、アイヌ民族の民家・生活用具や衣服・装飾品などが展示されています。

「ゴールデンカムイ」を楽しんでいるなら、必ず見たことがあるというアイテムが数多くありますよ。実際に間近でアニメに出てきた装飾品がみられるので、感動することは間違いありません。また、アイヌ民話を題材にした人形劇や古式舞踊・イオマンテの火まつりなどの伝統芸能が観られる劇場イコロもあります。

そもそもアイヌ古式舞踊は国の重要無形民俗文化財に指定されたり、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されているほど凄いものです。神々や祖先、自然に対して敬意や感謝を表すための踊りは数多くあるのが魅力的です。例えば、調理をするなど作業をしながら歌ったり、道具を投げ合ったりして踊るものもあります。

また、上半身を前後に激しく折りたたみながら女性が歌って踊るものもあります。その他にもアイヌ料理が食べられるお店や民芸品店などもあるので、アイヌを知る足がかりの場としておすすめです。

アイヌの生活文化を知るなら

札幌市にある「北海道開拓の村」も聖地巡礼で欠かせない場所です。こちらは、明治から昭和期の北海道開拓時代の建造物を移築復元した野外博物館です。漁村が盛んな地域の建物は水辺、山村にある建物なら山間というように景観と合わせて復元されているので、当時の雰囲気を子細に体感できます。

全部で52棟建物があるのですが、そのうち半数近くが作中に登場しているのです。つまり、アニメファンの方にとって垂涎ものの名所といえます。連日、ゴールデンカムイで登場した場面と同じ角度で写真撮影する人々の光景をよく目にします。

聖地巡礼で訪れたなら、皆さんも写真撮影を楽しんでみるといいでしょう。また、「北海道開拓の村」では、古民家家屋の中で美味しい漬物やお茶を飲みながら地元のガイドのお話を聞くことができます。さらに、雪のある冬の時期には道産子による馬ぞりも楽しめるので、一日中いても飽きることがないです。

まったりとした時間を過ごしたい方に特におすすめのスポットです。

陸軍第七師団を知れる場所

北海道旭川市にある「北鎮記念館」は、アニメに登場した陸軍第七師団を詳しく知れる所です。第七師団は北方警備を主要任務としたことから、北鎮部隊とも呼ばれていました。こちらの記念館では焼却命令を掻い潜った資料をはじめ、旧陸軍の大礼服などがあります。